自費根管治療のメリット・デメリット
治療のメリット・デメリット
メリット
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自分の歯を残せるため、噛む力を維持できる
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インプラントやブリッジと比べて、体への負担が少ない
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見た目も自然で、審美性を損なわない
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骨が痩せるのを防ぎ、歯並びの乱れも予防できる
デメリット
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自費治療の場合、費用が高くなることがある
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感染状態によっては、通院回数が多くなる
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まれに再発し、再治療が必要となることがある
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適応外の症例では、保存が難しい場合もある
デメリットについても、事前にしっかり説明を受けた上で納得した治療を選ぶことが大切です。
治療の流れ
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初診・カウンセリング
歯の痛みや違和感について詳しく伺い、レントゲンやCTで精密な検査を行います。 -
診断と治療計画の説明
画像を見ながら、治療の必要性や進め方、費用、回数について丁寧に説明します。 -
根管治療開始
マイクロスコープを使用しながら、歯の内部を徹底的に清掃・消毒します。 -
根管充填
無菌状態を保ったまま、MTAなどの薬剤で封鎖します。 -
被せ物(クラウン)の装着
歯の強度を保つために、補強用のコアを立て、セラミックなどの被せ物を装着します。 -
定期的な経過観察
治療後も再発を防ぐため、定期的にレントゲンなどで経過を確認します。
治療の内容
治療内容は、むし歯の進行具合や感染の範囲によって異なりますが、一般的には以下のような工程を含みます。
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神経(歯髄)の除去
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根管内の感染組織の除去
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専用器具(ニッケルチタンファイルなど)による根管拡大
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超音波や薬剤による洗浄・消毒
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封鎖(根管充填)
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被せ物(補綴物)の装着
特に当院では、最新の医療機器と衛生管理の徹底によって、治療精度の高さを実現しています。
治療の費用と相場
一般的な費用相場は以下のとおりです。
【保険診療】
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前歯:約2,000〜3,000円(3割負担時)
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小臼歯:約3,000〜4,000円
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大臼歯:約4,000〜5,000円
【自費診療】
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前歯:176,000円
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小臼歯:198,000円
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大臼歯:220,000円
※上記は根管治療費用のみです。補綴(被せ物)は別途費用がかかります。
治療の特徴
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マイクロスコープを活用した「見える治療」で精度を高める
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CTによる事前診断でリスクを減らす
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ラバーダムを使った無菌的環境下での治療
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ニッケルチタン製の器具による歯根への負担軽減
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MTAで再感染を防止
これらの技術を組み合わせることで、治療後のトラブルを大幅に減らすことが可能です。
治療の期間
根管治療の期間は、おおよそ以下の通りです。
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単純な抜髄治療:2〜3週間(2回〜3回の通院)
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感染根管治療:4〜6週間(3回〜5回の通院)
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難治性病変や再治療:6週間〜2ヶ月以上
治療の進行状況によっては、途中で回数や期間が延長されることもあります。
Q&A・よくある質問
Q1:根管治療中に痛みはありますか?
A:局所麻酔をしっかり行うため、治療中の痛みはほとんどありません。ただし、治療後に違和感や軽い痛みが出る場合があります。
Q2:何回通う必要がありますか?
A:症例によりますが、一般的に2〜5回程度の通院が必要です。感染の程度によっては回数が増えることもあります。
Q3:自費治療と保険治療、どちらを選ぶべきですか?
A:歯を長く残したい、再治療のリスクを下げたい方には自費治療をおすすめします。ただし、費用面や通院の負担も考慮して決定するのが良いでしょう。
Q4:治療後に再発することはありますか?
A:適切なメンテナンスと経過観察を行えば再発のリスクは大きく減らせますが、まれに根の先に病変が残ることがあります。
まとめ
根管治療は、むし歯が神経まで進行してしまった歯を救うための重要な治療法です。
保険診療と自費診療には、それぞれの特徴・費用・精度の違いがあります。
特に自費根管治療では、マイクロスコープやラバーダム、CTなどの最新設備を駆使することで、再発リスクを最小限に抑えながら高精度な治療が可能です。
歯は一度失うと元に戻りません。
少しでも「歯を残したい」と思われる方は、根管治療の選択肢をしっかりと検討してみてください。
本記事をお読みいただきありがとうございます。
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