根管治療の保険と自費の違いは?
こんにちは!森山デンタルオフィス新松戸 おとなこども歯科・矯正歯科です。
検索エンジンで「根管治療」と調べている皆さまは、「保険と自費の違いは?」「本当に歯を残せるの?」など、たくさんの疑問や不安を抱えていることでしょう。
この記事では、根管治療の基本から自費根管治療の最新設備・費用・期間・注意点まで、検索上位記事の情報を網羅しつつ、当院の臨床経験も交えてわかりやすく解説します。
読み終えるころには、根管治療の全体像が具体的にイメージでき、最適な治療法を選ぶ判断材料がそろいます。
根管治療が必要と言われた方はぜひ最後まで読んでみてください!
根管治療とは?
根管治療とは、むし歯や外傷で感染・炎症を起こした歯髄を除去し、歯の根(根管)内部を無菌化して薬剤で封鎖し、歯の保存を目指す歯内療法です。
適切に行うことで抜歯率を大幅に下げられます。
治療は「抜髄」「感染根管治療」「再根管治療」の三つに大別されます。
治療の可否は歯根破折や根尖病変の大きさで判断します。
近年はCTやマイクロスコープの導入で成功率が飛躍的に向上しました。
保険治療と自費治療の違い
保険診療の根管治療は全国どこでも同一の治療ステップと材料を用い、費用は3割負担で1根管あたり約2,000〜3,000円前後です。
一方、自費根管治療ではマイクロスコープやニッケルチタン製ファイルなど高機能機材を使用し、無菌的処置を徹底します。
費用は1歯あたり7万〜15万円程度ですが、再治療率の低さや長期的な歯の保存性を考慮すると、コストパフォーマンスに優れます。
自費根管治療の特徴
治療前後の判断設備
当院では歯科用CTで歯根の三次元画像を取得し、治療計画と予後判定に活用します。
高解像度撮影により、根尖病変の大きさや根管形態を0.1mm単位で把握できるため、治療方針が明確になります。
マイクロスコープの使用
20倍以上に拡大できるマイクロスコープを使うことで、肉眼では見落としやすい副根管やクラックを的確に処置できます。
精密治療により術後の疼痛や再感染リスクを最小化できます。
ラバーダム防湿
治療歯をラバーダムで隔離し、唾液に含まれる細菌の侵入を防いで無菌的環境を維持します。
再治療率が約1/4に減少すると報告されています。
通院回数が少ない
ニッケルチタンファイルと超音波洗浄で根管を効率的に拡大・洗浄するため、
平均通院回数は保険治療の4〜5回に対し、自費治療では2〜3回が目安です。
ニッケルチタン製ファイル
超弾性合金であるニッケルチタンファイルは、複雑に湾曲した根管でも破折リスクを抑えながら短時間で根管形成が可能です。
治療時間を約30%短縮でき、患者さんの負担軽減に直結します。
根管充填剤
当院はMTA系バイオセラミックシーラーを採用し、生体親和性と封鎖性を両立。
再感染の主因となる微小漏洩を抑え、長期予後を高めます。
将来歯を抜くリスクを減らす
自費根管治療での無菌的処置と精密封鎖により、
術後10年時点での抜歯率は保険治療の約3分の1に低下したという臨床報告があります。
自費根管治療のデメリット
費用が高額である
自費根管治療は1歯7万〜15万円と保険診療より高額ですが、
再治療・再補綴・抜歯後のインプラント費用を考慮すると、
長期的に費用対効果は高いと言えます。
すべての医院で対応しているわけではない
マイクロスコープやCT設備は高価で、技術習得にも時間がかかるため、
導入率は全国で約15%と推定されています。
受診前に設備と担当医の経験年数を確認することが大切です。
次回は、向いている症例や期間をお話しします♪