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高齢社会で気をつけたい「根面虫歯」の予防法

高齢になっても歯が残る時代。

高齢者においても歯の喪失が10歯以下であれば食生活に大きな支障を生じないとの研究に基づき、生涯にわたり自分の歯を20歯以上保つことにより健全な咀嚼能力を維持し、健やかで楽しい生活を過ごそうという8020(ハチマル・ニイマル)運動が提唱・推進されています。

厚労省サイトより引用

歯が残るのは良いことですが、気をつけるべきは「根面虫歯」です。

今日は、『超高齢社会で気をつけたい「根面虫歯」の予防法』についてお伝えします。

 

50代の約2人に1人は根面う蝕がある

8020(ハチマル・ニイマル)運動の効果もあり、80歳で歯が20本以上残っている人の割合は平成28年には51%にまでなりました。

しかしその一方で、根面の虫歯の割合は増えています。

30代で6人に1人、40代で4人に1人、50代ではなんと約2人に1人が根面う蝕になっているという調査報告があります。

そもそもなぜ、根面虫歯になるのでしょうか?

 

根面虫歯が多い理由は「象牙質」と「エナメル質」の違いにある

根面虫歯ができやすい理由は、根面が軟らかい象牙質であることが原因です。

エナメル質はほぼミネラルでできていますが、象牙質はミネラルが7割、コラーゲン・水が3割です。臨界pHはエナメル質がpH 5.5~5.7なのに対し象牙質はpH 6.0~6.7で、より中性に近い状態でも脱灰が起こるため虫歯リスクが高くなっています。

 

根面虫歯を予防するには?

象牙質の虫歯は、酸による「ミネラルの溶出」と「コラーゲンの分解」の2つの要因によって起こります。

そのため、根面虫歯を予防するには

・露出した象牙質表面のコラーゲンを保護すること
・フッ素をなるべく長く口腔内に留めること

この2つのポイントを押さえることが重要です。

そこで、象牙質表面のコラーゲンをコーティングし、フッ素を長く留める成分が含まれる根面虫歯用の歯磨剤を使うのが効果的です。

さらに、口腔内の浮遊細菌を殺菌するCPC(塩化セチルピリジニウム)が含まれていると歯肉炎や口臭も防ぐことができます。

研磨剤が無配合の製品のほうが象牙質には優しいので、フッ素配合といった側面だけでなく、根面う蝕に効果的な歯磨剤を選択したいですね。

 

まとめ

高齢者でも自分の歯が残っている人が増えた一方、根面虫歯は増加しています。

根面虫歯は歯を取り囲むように進行し、治療がしづらい上に発見が遅れると歯の喪失に繋がります。いつまでも自分の歯を残しておくためには日々のセルフケアで対策を講じることが大切です。

 

2018-11-30 16:55:21

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妊娠期の歯のケア

覚えておきたい妊娠期の歯のケアのこと


 

妊娠中は口腔内の環境が変化し、歯や歯肉のトラブルが起きやすい時期です。

母親がう蝕になると赤ちゃんもう蝕になるリスクが高まります。そのため、母親自身が正しいセルフケア習慣を身につけることが大切です。

今日は、「覚えておきたい妊娠期の歯のケアのこと」についてお伝えします。

 

治療は妊娠前、もしくは妊娠中期がベスト!

妊娠期は基本的に麻酔や薬が使えません。そのため、妊娠前に歯の治療を終わらせておくことが理想です。

セルフケアだけでは気づきにくいう蝕もあるため、定期検診を日頃から受けてもらうことが大切です。

一番の理想は妊娠前に歯科治療を終わらせてもらうことです。しかし、やむを得ない場合は体調が比較的安定している妊娠中期(4~7ヶ月)に行うのが良いでしょう。

 

つわりの時期は歯ブラシを口にすることに苦労することも・・・

妊娠初期(0~3ヶ月)に発生するつわり。ひどいときには歯ブラシを口にするにも苦労する場合があるなど、う蝕リスクが高まる時期です。

この時期は、ヘッドの小さい歯ブラシを使い、1日のうちで体調の良い時間にリラックスして歯磨きを行うよう指導します。ブラッシングの際は、歯ブラシを舌に当てないようにすると嘔吐感を避けやすくなります。

また、歯磨剤の味が急に嫌になるケースもあります。歯磨剤は香料や味が強い製品は避けるように指導しましょう。それでも難しければ歯ブラシだけでブラッシングする、デンタルリンスや水でぶくぶくうがいなどをして、最低限の予防をしましょう。

 

乳児の虫歯は母親の影響が大きい

母親に虫歯がある場合、子どもも虫歯になる確率が高くなります。

母親に虫歯がない場合、子どもが2歳で虫歯になった割合は4人に1人。一方、母親に虫歯がある場合は、4人に3人の子どもが虫歯になったというデータがあります。

妊娠後期は出産準備などが忙しく、歯磨きをおろそかにしがちになる場合があります。しかし、子どもを虫歯から守るためにも、正しいセルフケア習慣を継続することが大切です。

 

妊娠中はフッ素を使ってはいけない?

ときどき患者さんから「妊娠中にフッ素を使ったら赤ちゃんに影響しますか?」という質問を受けることがあります。

妊娠中でもフッ化物が入った歯磨剤は虫歯予防におすすめです。

妊娠期だからといってフッ素を使ってはいけないことはありません。赤ちゃんへの影響を心配される方もいらっしゃいますが、フッ素は胎盤をほとんど通過しません。赤ちゃんに影響することはないので、安心して使っていただけます。

 

まとめ

妊娠をすると体内のホルモンバランスの変化により唾液の分泌が減ります。その結果、口腔内の防御能が低下し、虫歯になりやすい環境ができます。

可能なかぎり妊娠前に治療を終わらせることが理想です。そのためには、日々のセルフケアと定期検診の重要です。

妊娠期はいろいろと環境が変化して患者さん自身も大変だと思います。ぜひ、今日の内容を参考に指導していただけたらと思います。

2018-11-10 09:29:25

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子どもの歯磨き・仕上げ磨き


子どもの歯磨き・仕上げ磨きのコツ

子どもは3歳を過ぎると次第に自分で歯磨きをするようになりますが、虫歯を予防するためにはまだまだ保護者の方による仕上げ磨きが必須です。

仕上げ磨きを行う際のポイント

2歳をすぎると乳歯が生えそろってくるうえ、自分で歯磨きも始めます。
しかし、まだまだ磨き残しが多いため、保護者による仕上げ磨きは欠かせません。

子どもによっては舌が邪魔をして磨きにくいということがありますが、そのような場合は「アー」と声を出してもらうと舌が下がるので磨く安くなります。


歯磨きを嫌がる子どものポイント


仕上げ磨きを含め歯磨きを嫌がる子どもの話はよく聞きます。
そのような場合にはこちらを試してみるといいと思います。


1.子どもに歯ブラシのグッズなどを選ばせる

歯磨きを”好き”に変える方法の一つ、それは「子どもにグッズを選ばせること」です!

自分で磨くことに慣れてもらうという意味でキャラクター歯ブラシは有効な手です。
その際に「どの歯ブラシがいい?」と子ども自身に選ばせることで子どもの歯磨きへの意識がより高まります。

歯ブラシに限らず、歯磨剤やコップ・タオルなどの歯磨きに関連するグッズを選ばせることで自分の磨く意識がより高まります。


2.仕上げ磨きの基本を見直す

仕上げ磨きをさせてくれない理由は「体勢」と「歯ブラシ」の二つに原因があると思われます。

寝かせ磨きが基本ですが、座らせて磨く方法と、二人で仕上げ磨きを行う方法もあります。
寝かせ磨きを嫌がる場合、磨き方の体勢を変えてみることをオススメします。

また、歯ブラシが大きかったり、硬すぎたりすることも嫌がる原因です。
口に合ったサイズで歯ぐきを傷つけないためにも、毛先の柔らかい歯ブラシに変えてみるものよいでしょう。


3.歯磨きの大切さを伝える

理解力が高くなってくる三歳ごろからは、「虫歯にならないために歯磨きが必要」ということが理解できるようになってきます。

言葉だけで指導するのではなく、歯磨きを啓発している絵本やアニメを活用して、子ども自身の理解度を高めることが必要です。


子どもが自分磨きを始める際には手鏡を利用させる

小さな子どもの場合、洗面台の鏡では歯ブラシや自分の歯が見えにくいことがあります。
子ども自身が歯磨きを始める際には手鏡を利用すると、子どもが自分自身の歯を見ることができるので是非利用してみてください。


小さな子どもの場合、洗面所の鏡では歯ブラシや自分の歯が見えにくいことがあります。
子ども自身が歯磨きを始める際には手鏡を利用すると、子どもが自分自身の歯を見ることができるメリットがあります。


永久歯が生えてくる6歳からのケアのコツ

乳歯と永久歯が混在し始める6歳からは、歯列や歯の高さに凹凸があり、歯ブラシが届きにくいため歯垢が溜まりやすく、虫歯のリスクが高まります。
 
特に生えた直後の永久歯の表面は柔らかいうえに粗く、虫歯になりやすいので注意が必要です。
また、乳歯の後ろに生えてくる永久歯は生えたことに気づきにくい歯です。
まっすぐに歯ブラシを入れていてはブラシが当たらないので、斜めに歯ブラシを入れてから横から磨くようにしましょう。
 
 
 
6歳からの虫歯予防にはフロスも積極的に活用しましょう!

ご存知のように、子供の場合は歯と歯の隙間に虫歯ができやすい傾向があります。
歯ブラシだけでは歯と歯の間の歯垢を60%しか除去できませんが、フロスを併用すれば85%の歯垢が除去できたというデータがあります。



3歳以降では子ども自身が自分で歯磨きを始めますが、必ず保護者の方が仕上げ磨きをすることが虫歯予防には欠かせません。

2018-10-26 17:11:31

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唾液について






1日に分泌される唾液の量、種類とその効果とは?

1日に分泌される唾液の量はどのくらいかご存じですか?
唾液の原料である血液は男性で約4 ℓ、女性で約3.7 ℓが体内を循環しています。それに対して1日に分泌される唾液の量は通常0.5 ℓ~1.5 ℓといわれています。


 

唾液は三大唾液腺である「耳下腺」「顎下腺」「舌下腺」から主に分泌され、口腔内には常に2~3㎖存在しています。

 

唾液の種類と働き

唾液は「サラサラな漿液性(しょうえきせい)唾液」と「ネバネバな粘液性唾液」の2種類に分けられます。それぞれの働きを簡単にまとめると、以下のようになります。

漿液性唾液

・主に副交感神経によってコントロールされ、リラックスしている時に分泌されやすい唾液です。
・主に食事時に多く分泌され、唾液アミラーゼなどの消化酵素を多く含み消化を助けます。
・舌で味覚を感じるために、食品の成分を唾液に溶け込ませます。
緩衝機能により口腔内を中和し、う蝕予防の働きをします。

粘液性唾液

・主に交感神経によってコントロールされ、緊張しているときに分泌されやすい唾液です。
・納豆やオクラに含まれる成分でもあるムチンによって食べ物が軟らかくなり飲み込みやすくなります。また、粘膜を覆うことで傷つくことを防ぎます。
・う蝕の原因菌や、体内に侵入しようとする病原菌を殺菌したり、侵入を防いだりする効果があります。
緩衝機能により口腔内を中和し、う蝕予防の働きをします。

食事などをして口腔内が酸性になるとエナメル質が溶解してう蝕に繋がる原因になります。唾液には重炭酸塩やリン酸塩といった成分が含まれており、酸性に傾いた口腔内を食後30分程度で食前のpHに戻し、う蝕を防ぐ効果もあります。

 

より多くの唾液を出すための6つの方法

1.オーラルケア

歯ブラシは患者さんに合ったタイプを使っていただき、口腔粘膜や舌など口腔内全体をマッサージするように磨くと唾液分泌が促進されます。また、就寝中は口腔内の細菌が増えやすくなるので、デンタルリンスを用いた就寝前のケアが効果的です。

2.よく噛む

唾液をたくさん出すためには何よりもよく噛むことです。よく噛むことは消化促進・肥満予防・脳の刺激といったさまざまな効果もあるので、ゆっくりよく噛んで食べるようにします。

3.唾液腺をマッサージする

大きな唾液腺がある部分をマッサージすることも効果的です。三大唾液腺である「耳下腺」「顎下腺」「舌下腺」を押す、円を描くようにマッサージすることで効果を実感できます。クリームなどを塗ってマッサージをすると、指の滑りも良くなり、ケアをしやすくなります。

4.舌の運動

舌の周りの筋肉を鍛えることも重要です。舌を出したり引っ込めたりする動きや、円を描くような動きをすることで舌の周りの筋肉を鍛えることができます。

5.食品を活用する

梅干しのような食品を活用するのも一つの方法です。口腔内を刺激する酸味がある食品、アルギン酸を含む昆布・ポリグルタミン酸を含む納豆・ガムなどを使うと効果的です。

6.規則正しい生活を送る

唾液の分泌は自律神経でコントロールされます。そのため、自律神経のバランスを保つために規則正しい生活を送ることは大切です。

 

約2,400万人が口の渇き・ネバつきで悩んでいる

2017年に行われた調査によると、20~60歳代のうち、約2,400万人が口の渇きやネバつきを感じていることがわかりました。

ドライマウスになる原因は口呼吸、ストレス、薬の副作用などさまざまです。今後、更に高齢化が進み、患者数が増えることが予想されます。

原因が多様であるため完治はなかなか難しいのですが、患者さんの悩みを緩和する方法を考えてみましょう。

歯科医院でも簡単にできる方法としては、口腔湿潤スプレー・ジェルの活用があります。スプレータイプは手軽に使えるので、患者さん自身がセルフケアで使う際にも向いています。一方で、ドライマウスが重度であればジェルタイプのほうが向いていることもありま

 

2018-10-06 11:01:36

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年齢別虫歯セルフガイド~乳児から3歳まで~



子供の虫歯は年々減少傾向にあります。
一方で、全年齢を対象に調査した「抜歯の主な原因」は以下のようになっています。
(参考:厚生労働省 平成17年歯科疾患実態調査検査結果)

現在ではフッ素配合の歯磨剤が多く発売されていますが、より積極的な虫歯予防のためには年齢に応じたフッ素ケアを行うのが効果的です。
フッ素ケアに関しては長年の研究成果から、こうすればうまくいくという方法がほぼ確立されています。




*まずはブラッシングになれることから始める

生後6か月ごろから生え始める下顎の前歯は、比較的虫歯リスクの低い前歯です。
しかし、ブラッシングになれるという意味で、この時期に歯を磨く習慣をつけるようにします。

最初のうちは子供の機嫌が良い時間に歯磨きを行うようにし、徐々に食後のするようにしていきます。

イヤイヤをするときもあると思いますが、

・一緒に遊ぶ感覚の楽しい環境づくりを行う。
・なるべく決まった時間に行う。
・磨けたらたくさん褒めてあげる。

このようなことをして、まずは習慣化することが大切です。


*乳歯が生えそろってきたら、泡状フッ素配合歯磨剤でブラッシングする


乳歯が生えそろってくるころには、泡状のフッ素配合歯磨剤を使うことをおすすめします。
泡状フッ素配合歯磨剤には、

・泡状のため、少量でもフッ素がお口の中すみずみまでいきわたる。
・すすぎが簡単。
・香味がマイルド、研磨剤無配合で乳幼児でも使いやすくなっている製品がある。

といった特徴があり、乳幼児には特におすすめの製品です。
ブラッシング後は、唾液を吐きだす程度か、ブクブクうがいができる場合は少量の水ですすぐようにします。


*自分で吐き出しができたら、ジェル状フッ素配合歯磨剤でブラッシングする


自分で吐き出しができるようになる3歳ごろにはジェル状のフッ素配合歯磨剤をおすすめします。

ジェル状のフッ素配合歯磨剤には

・ペースト状に比べてフッ素をお口の中に保持しやすい。
・発泡剤微配合、研磨剤無配合。
・少ない泡立ちなので、少量の洗口が可能。
・子ども用は香味がついている製品が多い。

といった特徴があります。

香味がついていると子供としても興味を持ちやすく、ブラッシングの習慣化に役立ちます。

泡状歯磨剤と同じように、ブラッシング後は唾液を吐きだすか、少量の水ですすぐのが効果的です。



*まとめ


乳児から3歳までのフッ素ケアでは、まずは乳歯が生え始めたら歯磨きをする習慣をつけることが大切です。

下顎の前歯が生えてきたころからフッ素ケアを始めていきますが、歯の生えそろいの状況や吐きだしができるかどうかに応じて、「泡状歯磨剤」「ジェル状歯磨剤」と、使用する歯磨剤を段階的に変えていくことがポイントです。




2018-09-21 17:02:13

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義歯のケア






汚れた義歯はう蝕・歯周病だけではなく、口臭・口内炎・色素沈着の原因になります。

義歯のお手入れをする場合は、義歯だけではなく残っている天然歯や口腔内もしっかりケアすることが必要です。
 

 

正しい義歯の洗い方

義歯を洗う際のポイントは、水で洗うことに加えて義歯用の洗浄剤を使うことです。水で洗い流すと一見汚れが落ちたように見えますが、菌は完全には洗い落とせていません。また、研磨剤入りの歯磨剤を使うと義歯を傷つけてしまうので、使用を控えるよう伝えましょう。

義歯のお手入れの流れは以下のとおりです。

1.流水で食べかすなどの大まかな汚れを洗い流す

小さな義歯でも必ず外すようにしてください。義歯を装着したままでは義歯の汚れが十分に取れないばかりか、虫歯・歯周病リスクが高くなってしまいます。ブラッシングの際には、傷を付けないように軽い力で磨きます。

義歯を洗面台に落としてしまうと義歯の変形や破損の原因になります。洗面器などの上で洗うようにして、義歯の破損を防ぐようにしましょう。

また、特に汚れやすい

・義歯裏側のくぼんだ部分

・金具周辺

・入り組んだ形の部分

は念入りに洗ってください。

義歯安定剤を使っている場合は特に細菌が繁殖しやすくなるため、より丁寧なケアが必要です。清潔に保つために義歯安定剤は毎日取り除くことが理想的です。

2.義歯洗浄剤で除菌・消臭を行う

流水で洗った義歯は、義歯洗浄剤を溶かした水(もしくはぬるま湯)に入れます。義歯洗浄剤により浸漬時間が決まっているので、その指示に従います。その後、義歯を取り出し流水下でブラッシングをして浮き上がった汚れを落とします。

3.就寝中は水を入れた容器で保管する

義歯は乾燥に弱いため、水(もしくは、一晩つけ置きをしても問題のない義歯洗浄剤)に浸して保管するようにしてください。

 

義歯だけでなく、口の中のお手入れも忘れず行いましょう!

義歯だけをきれいにしても、口の中に汚れが残っているままでは意味がありません。

また、普段義歯で覆われている歯肉や粘膜・舌の表面も粘膜ケア用のブラシなどを使い軽い力で清掃します。義歯安定剤を使っている場合は、そのままにしてしまうと粘膜を傷つける原因になります。

 

義歯が合わなくなった場合は相談してくださいね♪

義歯洗浄剤や義歯ブラシを使っても汚れが落ちない場合や、使っているうちに義歯が合わなくなることがあります。

・付けにくい、外しにくい

・壊れてしまった

・装着が安定しない

・食事がしづらい

といった悩みが出てきた際には、歯科医院に相談・来院してください。

また、初めて義歯を使う場合、最初はどうしても違和感を覚えます。ですが、義歯を使わないでいると義歯が合わなくなる原因になります。最初は違和感があるかもしれませんが、洗浄時以外は付けるようにしましょう。

 

まとめ

実際に義歯を使用したことがないと、義歯の使用感や扱い方について実際はよくわからないことも多いと思います。

ポイントとしては、

・必ず義歯を外してから流水と義歯洗浄剤を使って洗う

・口腔内もしっかり清掃する

・義歯が合わなくなった場合は、すぐに歯科医院に相談してくださいね。

2018-09-10 16:30:29

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電動歯ブラシは実際どれほど効果がある?

【保存版】電動歯ブラシは実際どれほど効果がある?

 

 

電動歯ブラシを使用すれば、手磨きにかけるのと同じ時間ブラッシングをするのでも効率的にプラークを落とすことができます。

しかし、電動歯ブラシといってもさまざまな種類があるため、種類ごとの特徴を理解しておくことが大切です。

今日は、『電動歯ブラシの種類・用途の違いと、電動歯ブラシは実際どれほど効果があるのか?』についてお伝えします。

 

電動歯ブラシの種類・用途の違いとは?

電動歯ブラシは、もともと手が不自由で歯ブラシを適切に使えない方のために開発されました。

ご存じのように、今では技術の進歩により「音波ブラシ」や、より振動数が高い「超音波ブラシ」といった製品が販売されています。

音波ブラシはブラシが高速で振動することで、簡単にプラークを落とすことができるのが特徴です。

製品によって振動数や振動の幅・毛先の形状などが異なり、通常の手磨きの代替としてだけではなく、用途別で使い分けている方もいらっしゃいます。

用途別の製品としては、
・歯周ポケットに存在する歯周病の原因菌の刷掃能力に優れている製品
・歯肉ケアに特化した製品
・自然な白い歯を取り戻したい方のための製品
・替えブラシによって用途を使い分けることができる製品 

などがあります。

 

電動歯ブラシのメリット・デメリット

電動歯ブラシは目的の部位に毛先が当たれば簡単にプラークを落とすことが可能です。

そのため、手磨きが苦手な方や、歯周病ケアとして有用なツールです。

しかし、高すぎる振動数は歯肉に刺激を与え、歯肉周縁部を磨くことを敬遠しがちになる場合があります。すると十分なブラッシング時間が確保できず、歯肉周縁部のプラークコントロールが適切にできないという結果につながります。

また、通常の歯ブラシに比べると太く、重いため、長時間使うには向かないといったデメリットもあります。

ご自身の状態や生活習慣をもとに、毛先が歯肉に優しい製品を使うなど、最適な製品や毛先の当て方が必要です。
 

 

・ブラッシングが苦手な方に
ブラッシングに対するモチベーションが低い方、歯磨きが苦手な高齢者の方でも、簡単にプラークを落とせる使いやすさと気持ちよさでモチベーションの改善が期待できます。

・歯肉炎・歯周炎のケアに
大人はもちろん子どもの歯肉炎・歯周病にも電動歯ブラシは効果的です。歯肉に用いる場合は、毛先が歯肉に対して優しい製品を使うのがポイントです。

・審美修復治療にともなう歯肉のケアに
歯肉が薄くてデリケートな方でも、ブラッシング圧や振動の速度を調節することで歯肉の状態を上手にコントロール可能です。

・インプラント治療のケアに
インプラントのようなセルフケアが難しい場合でも、電動歯ブラシを使うことで効果的にプラークを落とすことが可能です。

・矯正治療時の歯肉ケアに
矯正バンドやブラケットが装着されている周辺は特にブラッシングが難しいポイントです。電動歯ブラシを用いれば、より簡単にプラークコントロールができます。

 

電動歯ブラシと手磨きは、どちらが効果的?

たとえば3分間のブラッシングというような、同じ時間で歯を磨くことを想定した場合、手磨きよりも電動歯ブラシを用いたほうが効率的なお掃除が可能です。

しかし、電動歯ブラシには向き不向きがあることに気をつける必要があります。

手磨きができていない方が電動ブラシを使ったからといって、お口の清掃状態がよくなるわけではありません。

ブラシの当て方や圧のかけ方など、手磨きと同じような歯磨きのやり方をご自身
が知っておくことは必要です。

また、歯肉が弱っている高齢者などが使う際には、振動の刺激で歯肉を痛めてしまう場合もあり、歯肉に優しい製品を使うのがポイントです。

 

まとめ

電動歯ブラシは手磨きと同様に、歯科衛生士さんによるきちんとした歯ブラシ指導が必要です。

夜はきちんと手磨きをするのが理想ですが、使える時間によって手磨き・電動歯ブラシの使い分けをしてもらうのも一つの手です。

高齢者の場合は歯肉退縮が起きている人が多いので、歯肉に優しい製品を使うこと、手が疲れないように電動歯ブラシ本体の軽さも気にすることがポイントです。

 

2018-08-24 12:22:41

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夏季休診について


こんにちは。

当院では、8/12~8/16まで休診とさせていただきます。

17日より通常診療になります。
よろしくお願い致します。

2018-07-27 18:03:03

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キシリトールについて

キシリトールとは

(図1)キシリトールの原料になる白樺

 キシリトールは、ソルビトールやマルチトールと同じ糖アルコールという甘味炭水化物の仲間です。自然界では多くの果実や野菜に含まれています。例えば、イチゴには乾燥重量100g中に約300mgのキシリトールが含まれています。また、人の肝臓でも、1日当たり約15gのキシリトールが作られています。私達がガムやタブレットなどのお菓子の形で口にするキシリトールは、白樺(図1)や樫などの木から抽出されるキシランヘミセルロースを原料にして、工業的に作られています(図2)。自然界にあるキシリトールも、工業的に作られたものも、同じ分子式(C5H12O5)(図3)ですので、両者に差はありません。

 キシリトールは、日本では平成9年(1997年)4月に食品添加物として認可されました。しかし、それ以前から10年以上、輸液に含まれる糖質として使用されており、人体にも安全であることが知られています。

 また、米国では、その安全性から「1日にどれだけ摂取しても良い食品」として扱われています。

(図1)キシリトールの作り方 (図2)キシリトールの分子式
(図2)キシリトールの作り方 (図3)キシリトールの分子構造

 

砂糖と同じ甘さを持つキシリトール

 キシリトールは、糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同じ甘味度を持っています。キシリトールは溶ける時に熱を奪うので、口に含むとスーッとした冷たい感覚があります。そのため、ミントの味によく合うことから、キシリトールを使ったお菓子には、ミント味が多く見られます。また、果物の味をより新鮮にする効果や、苦味を消す効果もあります。

 さらに、冷却効果があることから、布地に応用した夏用の肌着や寝具、そして化粧品も市場に出ています。

むし歯の原因にならない甘味料

 キシリトールを始めとする糖アルコールは、むし歯の原因になりません。糖アルコールからは、口の中で歯を溶かすほどの酸は作られないからです。ソルビトールやマルチトールからは、少量ですが歯垢(プラーク)中で酸ができますが、キシリトールからは酸は全くできません。また、キシリトールの方が甘みが強いので、その甘味により唾液も出やすくなります。

 酸を作らないこと、そして、唾液の分泌を刺激して酸を中和することが、キシリトールがむし歯の原因にならない理由です。

むし歯を防ぐ甘味料

 キシリトールには、「むし歯の発生や進行を防ぐ」という、他の糖アルコールにはない特徴的な効果があります。

 キシリトールをガムやタブレットの形で一定期間以上口の中に入れると、むし歯の原因となる歯垢が付きにくくなるだけでなく、歯の再石灰化を促し、歯を固くします。さらに、キシリトールには、むし歯の大きな原因であるミュータンス菌の活動を弱める働きも持っています。

 このような働きは、他の甘味料には見られない、キシリトールだけの効果です。

2018-07-20 16:33:25

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市販の歯磨き粉と歯科用歯磨き粉の違いとは?

誰も教えてくれない「歯磨剤のペースト・ジェルの違い」と「ジェルの効果的な使い方」



 

 

う蝕予防・歯周病ケア製品にはペースト・ジェル・フォーム・洗口液など、さまざまなタイプの製品があります。それぞれに特徴があり、効果的な使い方も異なります。

 

ペーストとジェルの違いはコレ!

ペーストとジェルの違い

メーカーによって多少の差はありますが、ペーストとジェルの主な違いは表のとおりです。最大の違いは、ジェルは口腔内にフッ素がより滞留しやすいという特徴があることです。

ペーストは歯磨剤にフッ素、発泡剤、清掃剤(研磨剤)が入っているので、う蝕予防を目的とした全ての方に使えます。

一方、ジェルの歯磨剤は余分な発泡剤がほとんど入っていません。また、清掃剤も無配合にすることでフッ素をなるべく長く口腔内に残すような設計になっています。

そのため、ジェルはペーストよりもう蝕リスクの高い方に向いている歯磨剤です。

 

ジェルの効果的な使い方は『就寝前に』使うこと!

毎食後にフッ化物歯みがき+お休み前にフッ化物ジェル

ジェルの効果的な使い方は「就寝前に」使うこと。

本来は1日2回以上使うのが理想的ですが、時間のない朝や昼などは無理に使用する必要はありません。

メーカーの方に説明をしていただいた時にも、「フッ素は長期間使用することで効果が得られるものです。1日1回でも構わないので就寝前のジェルの使用をお勧めしています」とおっしゃっていました。

ジェルは歯にピッタリと密着するので、フッ素が口腔内にしっかりと留まります。

さらに寝ている間はだ液の量も少なくなるため、就寝前に使うことで睡眠中にしっかりフッ素ケアができるというわけですね。

 

ジェルの使い方

ジェルの使い方はペーストと似ていますが、しっかりブラッシングをするのではなく『歯全体に塗布するように』ブラッシングをします。

また、泡立ちが少ないので、洗口をせずにだ液と一緒に吐き出すだけでも大丈夫なのが特徴です。

 

ナース

ペーストタイプは発泡剤と清掃剤が入っていて、まずしっかり汚れを落とします。

例えるならシャンプーの役割です。

ジェルタイプは汚れが落ちたキレイな歯をフッ素でコーティングします。

こちらはリンスの役割です。

特に寝る前に使ってもらうと、睡眠中もフッ素ケアができるので効果的です。

 

 

ジェルには発泡剤がほとんど含まれず、清掃剤は無配合。さらに、歯にピッタリと密着するので、長時間フッ素を口腔内に留めることが可能です。

フッ素ケアは長期間続けてもらうことが大切なので、1日1回就寝前にジェルを使うだけでもOKです。

 

2018-06-30 09:15:14

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