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年齢別う蝕のセルフケアガイド ~3歳から小学生まで~

 

お口の状態がめまぐるしく変化する3歳から小学生までは、乳歯や生えたての永久歯のむし歯のリスクが高くなっています。

歯質・歯並びへの影響や生涯を通した奥地のケアの習慣を身につける観点から、積極的なむし歯の予防が必要となります。

今回は年齢別むし歯のセルフケアガイドの「3歳から小学生まで」についてお伝えします。

 

3歳がフッ素によるむし歯予防セルフケアを始めるのに最適な3つの理由とは?

1.歯ブラシに歯磨剤をつけて磨くセルフケアを始められる
平均的には、2歳で「くちゅくちゅぺっ」、4歳で「30秒ブクブク」ができるようになります。
3歳はちょうどその中間です。歯磨剤を全部飲み込んでしまう心配がなくなるので、
フッ素配合歯磨剤を使ったセルフケアを始めるには最適の時期です。
仕上げ磨きも「寝かせ磨き」から「立たせ磨き」へ変えていくことで、自分で磨くのと同じ磨き方が学べます。

2.次第に保護者の手を離れていく
3歳という年齢は次第に保護者の手を離れていく年齢でもあります。幼稚園に行く、近所の友達と遊ぶ、友達からお菓子をもらう、
冷蔵庫の中にお菓子があることが理解できる時期です。

3.お口の中にも大きな変化がある
この時期には全ての乳歯が生えそろうため、むし歯のリスクが高まります。
また、5歳頃には子どもにとって最もむし歯のリスクの高い第一大臼歯が生えてくるなど、お口の中にも大きな変化があります。
以上の理由から3歳がフッ素配合歯磨剤を使ったむし歯予防を始めるのに最適な時期といえます。
小さいうちからむし歯予防に取り組むことで、将来的にむし歯の発生率が下げられることは言うまでもありません。

 

「ブクブクうがい、できる?」

最近「ブクブク」ができない子どもが増えているようです。
小児から小学生の患者さんには「ブクブクうがい、できる?」と聞くのも良いかもしれません。
もし、ブクブクうがいができないという場合は、まずは空気でほっぺを膨らませる練習をして、その後、水に移行するという指導をしている歯科衛生士さんもいらっしゃいます。
そうすると、ブクブクの練習を子どもたちは楽しんでやってくれるようになるそうです。
子どもだけではなくて、付き添いの保護者の方にもしっかり話を聞いてもらうことが大切です。

 

就寝前にフッ素洗口液を使うのが理想的

セルフケアでは、お口の中のフッ素濃度をどれだけ維持できるかがポイントです。
特に、むし歯のリスクが高くなる就寝中にフッ素濃度を維持するのが鍵です。
おすすめの方法としては、夕食後にフッ素配合歯磨剤で歯を磨いた後、就寝前にフッ素洗口液を使う方法です。

フッ素洗口液の特徴としては、

①口に入る1回分のフッ素量は、フッ素洗口液の方が歯磨剤より多い。

②フッ素洗口液は、洗口した後の水のすすぎがないので、フッ素がお口の中に残りやすい。

③液体なのでお口の中全体にフッ素が拡がりやすく、粘膜などにフッ素が残りやすい。

といった特徴があります。
お口の中にフッ素が残りやすいので、寝ている間も歯をしっかり保護してくれます。

 

まとめ

お口の中の状態が大きく変化する3歳から小学生までの時期は、歯質・歯並びへの影響、生涯を通した口腔ケアの習慣作りの観点から積極的な予防が必要です。
そのために毎食後の歯磨きの習慣を身につけるのはもちろんのこと、就寝前のフッ素洗口の習慣をこの時期につくることも大切です。
また、ブクブクうがいができない子どもが増えてきているようなので、ブクブクうがいの習慣はぜひ身につけてもらいたいポイントです。
もし、そのようなお子さんがいたら「まずは空気でほっぺを膨らませる」方法を参考にしてみてくださいね!

2020-01-25 10:54:25

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高齢者に多いカンジダ性口内炎とは

高齢者に多いカンジダ性口内炎

高齢者に多いカンジダ性口内炎


高齢者の主なお口の中のトラブルといえば根のむし歯・歯周病、口腔乾燥が挙げられます。その他にも、「カンジダ性口内炎」は食欲を低下させるうえ、痛みも伴い生活の一部に支障をきたします。

今回は高齢者に多い「カンジダ性口内炎」にフォーカスして原因から予防法までをご紹介します。

 

そもそもカンジダ性口内炎とは?

カンジダ性口内炎は口腔カンジダ症とも呼ばれ、口の中でカンジダという真菌(カビ)が過剰に増えて発症する口内炎です。カンジダ性口内炎には、大きく分けて3つのタイプがあります。

1.偽膜性カンジダ症
最も多く見られるタイプ。粘膜上に点状、線状、斑紋状の白苔が粘膜表面に付着しているのが特徴。白苔はガーゼで拭うことが可能で、粘膜面は炎症を起こしていることが多い。

2.萎縮性カンジダ症(紅斑性カンジダ症)
白苔はなく、粘膜表面が赤くなるのが特徴で、偽膜性カンジダ症よりも痛みが強いのが特徴。

3.肥厚性カンジダ症
病変が慢性化した状態で白苔は剥離しにくく、粘膜の表面が厚くなっているのが特徴。

 

カンジダ性口内炎ができてしまう原因

カンジダ菌はもとから口の中に存在する常在菌ですが、糖尿病などの疾患を持っている方、乳幼児、高齢者、妊婦など免疫力が弱くなっている方に発症することがあります。

ステロイド剤や抗生物質を長期間にわたって服用している影響で常在菌のバランスが崩れ、カンジダ菌が異常に繁殖することで発症する場合もあります。

カンジダ性口内炎の場合、口の中の乾燥が原因の一つとして挙げられます。唾液には口腔粘膜の保護や抗菌の働きがあるため、唾液の分泌が減って口腔内が乾燥すると菌が繁殖しやすく、口内炎になる確率が上がります。

 

カンジダ性口内炎を予防する方法

カンジダ性口内炎を予防するには、口腔内を清潔に保つことが大切です。

義歯を使っている方であれば、口腔内だけではなく義歯もしっかり洗浄することが必要です。いつものケアに加え、粘膜ケア・義歯ケアが欠かせません。

ここでは、定番の口腔ケアにプラスアルファで簡単に実践できる方法をご紹介します。

 

口腔粘膜ケアブラシを使う

義歯を使っている方の場合、義歯で覆われている粘膜は自浄作用が働きにくく、菌が繁殖しやすい環境になりがちです。

そこで活用したいのが、ガーゼやスポンジブラシ・粘膜ケア用の歯ブラシです。粘膜ケア用の歯ブラシは広い粘膜面を効率よく清掃できる大きいヘッドと、粘膜にもやさしい柔らかい毛先を持つのが特徴です。

 

義歯ブラシを使う

義歯を日々洗浄するのはもちろんのこと、毎食後の手入れで汚れをためないことも大切です。

義歯専用に作られたブラシは通常の歯ブラシと異なり、ヘッドの広い面積に植毛がされており、義歯を効果的に磨けます。義歯洗浄剤に浸ける前のブラッシングも効果的です。

 

義歯洗浄剤を使う

義歯は毎日使うものだからこそ、きちんとしたケアが欠かせません。

義歯は毎日外して義歯洗浄剤に浸けます。義歯洗浄剤に含まれる活性酵素やたんぱく質分解酵素などのパワーで除菌、消臭・着色汚れを除去できます。

 

まとめ

高齢者におけるカンジダ性口内炎の原因の一つとして義歯があります。

予防するには、「口腔内のケア」と「義歯のケア」の両方が欠かせません。義歯は毎日使うものだからこそ、しっかりしたケアが必要です。

2020-01-11 10:59:02

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覚えておきたい矯正治療中の歯磨き粉、歯ブラシの選び方

覚えておきたい矯正治療中の歯磨き粉・歯ブラシの選び方

 

からだの健康と歯のかみ合わせの関係が注目され、矯正治療を希望する患者さんの数は着実に増えています。

しかし、矯正中の場合、食物残渣がワイヤーと歯の隙間にひっかかることが多く、それだけむし歯のリスクも高くなります。
そのため、フッ素配合の歯磨き粉やワンタフトブラシ・歯間ブラシを使ったりと、通常以上にむし歯予防に対する患者さんの意識向上が必要です。

今日は、矯正中の患者さんにおすすめの歯磨き粉・歯ブラシの選び方についてお伝えします。

 

歯ブラシの選択がとても大切!

矯正治療で忘れてはならないのは、確実な「歯ブラシの選択」です。

ブラケットやワイヤーなどの装置が取り付けられた矯正治療中の歯は、歯の表面や歯が重なり合っている部位などがとても磨きにくくなります。

そのため、使用する歯ブラシは狭い隙間に毛先が無理なく届くスーパーテーパード毛(先端極細毛)を使用した製品を使うのが理想的です。

他に必須と言えるのが「歯間ブラシ」や「ワンタフトブラシ」です。

歯間ブラシは歯と歯の空隙だけでなく、歯とワイヤー間などの歯ブラシが届かない部位に詰まっている食物残渣を清掃するのに重宝します。

ワンタフトブラシはブラケットの周囲やワイヤーの下に毛先を入れて磨くと効果的です。

 

矯正専用の歯ブラシもある

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メーカーによっては矯正専用の歯ブラシを用意しているところもあります。

・ワイヤー下部やブラケット周辺の清掃性を重視した屋根形カットの歯ブラシ
・ワイヤー下へ毛先が届きやすいように植毛の中央列が短くなった歯ブラシ

普通の歯ブラシだけではなく、これらの製品を併用することで、より一層効果的に汚れを落とすことが可能です。

 

矯正治療中の歯を守るおすすめの歯磨き粉

むし歯のリスクが高い矯正治療中におすすめなのが、むし歯予防に効果的なフッ素配合の歯磨き粉です。

フッ素配合の歯磨き粉にもさまざまな製品がありますが、むし歯予防で大切なのは口の中のフッ素濃度を高い状態に保つことです。

そのため、口の中にフッ素をとどめておけるように少量洗口ができる製品が特におすすめです。

 

磨き残しの歯垢が確認できる染色剤もおすすめ

磨き残しをしやすい部位を確認するために染色剤を活用するのもおすすめです。

磨き残しの部位が一目で確認できるので、矯正装置周辺や歯の重なり合っている部分の清掃状況が把握でき、むし歯だけでなく歯周病予防にも役立ちます。

 

まとめ

隙間にたまりやすい食物残渣をブラッシングでしっかり落とし、むし歯や歯周病をできる限り予防できるかが矯正治療中のポイントです。

そのために、
・場合によっては矯正専用の歯ブラシを使用する
・歯ブラシ以外に歯間ブラシ・ワンタフトブラシで磨き残しをなくす
・磨く際のポイントを患者さんにしっかり指導する
・フッ素配合の歯磨き粉を使う

といったポイントを押さえておくことが必要です。

歯科衛生士の歯ブラシの指導を受けましょう(^^♪

2019-12-20 16:54:45

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歯ブラシは1ヶ月に1本取り替えるのがおすすめ!

 

歯ブラシは1ヶ月に1本取り替えるのがおすすめ!
 

日本人が1年間に使う歯ブラシの本数は約3本だといわれています。私が歯科衛生士学校で学生さんに質問をした時にも、多くの学生が1本の歯ブラシを2~3ヶ月使っていました。

しかし、実際には1ヶ月同じ歯ブラシを使用し続けると、歯垢除去率が8割にまで落ちることがわかっています。 

 

歯ブラシを1日2回、1ヶ月使うと歯垢除去率が8割にまで低下する

当たり前ですが、歯ブラシは使い続けていくうちに毛先が広がっていきます。

1日2回、1ヶ月使っていると多くの歯ブラシはイラストの「歯ブラシB」の状態になります。この状態では歯垢除去率が新品の8割にまで低下しています。

そのまま使い続けていると「歯ブラシC」のように毛先がさらに開き、歯垢除去率は約6割にまで下がります。

ブラッシングが上手な方の場合は毛先が開かないこともありますが、だんだんと毛にコシがなくなってきます。毛先の開きとともに、コシがなくなるにつれ歯垢除去率は落ちていきます。

もし、1週間くらい極端に短期間で毛先が広がる場合は、歯磨きの際の力が強すぎることが原因なので、しっかり歯科医院で指導を受け
ましょう。

 

歯ブラシは1ヶ月に1本交換するのがおすすめ!

歯ブラシを交換する目安としては、歯ブラシの毛先が1mm以上開く状態になった場合です。

先ほどの例のように、1日2回、1ヶ月同じ歯ブラシを使うとだいたい毛先が1 mm程度開く状態になります。1日3回同じ歯ブラシを使う方であれば、1ヶ月経たずに毛先が開いてしまうことも多いでしょう。

歯垢が十分に落とせないと、う蝕や歯周病のリスクが高まるのはもちろん、毛先が広がった歯ブラシを使うことで、歯肉を傷つけてしまうこともあります。

そのため、1ヶ月に1回は歯ブラシを交換するのがおすすめです。

 

1ヶ月に1回歯ブラシを交換するためのルールを決める

「1ヶ月に1回交換するのが理想なのはわかったけど・・・なかなか交換するタイミングがなく結局使い続けている」

このような方もいらっしゃいます。1ヶ月に1回歯ブラシを交換する習慣をつけるためには「ルール」を決めるのがおすすめです。

たとえば、私の同僚は給料日に新しい歯ブラシをドラッグストアに買いに行っています。他にも、毎月1日など決まった日に交換するのも一つの手です。

中には「まだ使えるのにもったいない」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、汚れが落ちにくくなった歯ブラシを使い続けてむし歯や歯周病になるリスクを考えると、月に1回の歯ブラシ交換は、むし歯や歯周病予防のためのお得な対策ですよ。

 

まとめ

歯ブラシは1ヶ月使用しているだけで歯垢除去率が新品の8割まで低下するので、1ヶ月に1回は交換するのが理想です。

しかし、なかなか交換する習慣がつかないことも多く、対策として「毎月1日に交換する」などルールを作っておくことをおすすめします!

 

2019-12-07 11:07:29

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口の中で働く乳酸菌を知っていますか?

 
「口腔内で働く」乳酸菌を知っていますか?

乳酸菌といえば、“腸で働く”というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。

ところが、近年の研究の結果、“口腔内で働く”乳酸菌があるということがわかってきました。

 

乳酸菌の役割・メリットとは?

「乳酸菌」と聞いてすぐに思い浮かべるのが、牛乳やヨーグルトといった乳製品や漬物などの発酵食品ではないでしょうか。

乳酸菌といえば、腸内で働いて悪玉菌を減らし、細菌バランスを整えるといったイメージを持っている方が多いと思います。

 

口腔内で活躍する乳酸菌がある!?

近年の研究によって、口腔内で働く乳酸菌が存在することがわかりました。それが『乳酸菌TI2711(LS1)』です。

TI2711 は「プロバイオティクス」という考えに関連する、口腔内の「善玉菌」と「悪玉菌」のバランスを整え正常な状態に戻していく乳酸菌です。

プロバイオティクスとは、抗生物質(antibiotics)に対比される言葉で、生物間の共生関係(probiosis)を意味する生態学的用語が起源となっています。抗生物質のように有害な菌と同時に有益な菌まで殺すのではなく、元々体内にいる有益な菌を増やして体の健康を守ろうというものです。
参考:乳酸菌【TI2711】(ティー・アイ・2711)の研究技術情報(ライオン歯科材)

これまでのブラッシングによる機械的コントロール、フッ素・IPMPなどによる化学的コントロールに加え、生物的コントロールという選択肢を選ぶことが可能になったのです。

 

口腔内で働く乳酸菌は口臭や歯周病予防におすすめ!

口腔内で働く乳酸菌の力をぜひ借りていきたいのは、歯周病に対する不安がある方です。

歯周病の原因菌であるジンジバリス菌をはじめとする3菌に乳酸菌TI2711を加えて培養した実験において、24時間で原因菌がほぼ死滅したという結果がでています。
参考:Hiroki Ishikawaら, Suppression of Periodontal Pathogenic Bacteria in the Saliva of Humans by the Administration of Lactobacillus salivarius TI2711 日歯周誌、45(1),105(2003)

最近は歯科用に簡単に摂取できるタブレット製品も発売されていますので、歯周病予防をしたい方にとってとても効果的です。

 

まとめ

口腔内で働く乳酸菌TI2711は歯周病予防に期待できます。

ブラッシングなどの「機械的コントロール」やIPMPなどを用いた「化学的コントロール」に加え、口腔内で働く乳酸菌による「生物的コントロール」も取り入れましょう。

2019-11-30 11:52:20

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知っておきたい「誤嚥性肺炎」の予防法

知っておきたい「誤嚥性肺炎」の予防法

知っておきたい「誤嚥性肺炎」の予防法

 

高齢者の生活の質の低下、さらには死亡の要因となる誤嚥性肺炎。誤嚥性肺炎の予防には口腔ケアが重要です。実際、口腔ケアを実施した人は発症率が約4割減少したという報告もあります。

口腔ケアの実施には歯科衛生士さんによるプロケアやセルフケアの指導が欠かせません。

 

そもそも誤嚥性肺炎とは?

誤嚥とは、口から摂取した食物が食道ではなく気道に入ってしまうことを指します。通常は反射機能が働いてむせて気管から食物が排出されるのですが、高齢者では反射機能が衰えていることがあります。むせの自覚症状がないこともあるのでさらに注意が必要です(不顕性誤嚥)。

高齢者や寝たきりの患者さんなどで口腔内の清潔が十分に保たれていない場合、口腔内で肺炎の原因となる細菌が増殖します。肺炎の原因菌が増えた口腔内のだ液が気道に入り込むことで起こる肺炎が誤嚥性肺炎です。

主な症状
誤嚥性肺炎では「発熱」「激しい咳」「呼吸の苦しさ」などが主な症状として現れます。風邪と間違えやすいのですが、高齢者の場合は誤嚥性肺炎の可能性を考える必要があります。
その他にも「元気がない」「食後にぐったりする」「ぼーっとする」「夜中に咳き込む」といった様子も肺炎の可能性があるので注意が必要です。もし、そのような症状を訴える患者さんがいらっしゃったら、かかりつけ医院の受診をおすすめしてあげるのが良いかもしれません。

 

誤嚥性肺炎は口腔ケアで予防できる!

誤嚥性肺炎は口腔内の清潔が保たれていないことが原因の一つとなります。そのため、日常から口腔ケアをしっかり行うことで予防効果が期待できます。

参照:8020推進財団 はじめよう口腔ケア~健康なお口で歯つらつ生活~

専門的口腔ケアを実施した場合に明らかに口腔内の細菌数が減るという報告があります。また、継続した口腔ケアにより、誤嚥の予防にも繋がるという報告もあります。

参照:8020推進財団 はじめよう口腔ケア~健康なお口で歯つらつ生活~

口腔ケアを実施した人は誤嚥性肺炎の発症率が4割ほど低下したという報告もあります。このように誤嚥性肺炎の予防には口腔ケアが効果的です。

 

誤嚥性肺炎予防のためには歯頸部と歯間部に特に注意する

誤嚥性肺炎は口腔内の細菌が原因となるため、汚れを残さないことがとても重要です。
歯と歯茎のさかえめや、歯の噛む面の汚れを落とすことがカギです。

歯ブラシは毛先が極細なものを使うと、狭い歯と歯の隙間や歯周ポケットにも毛先が到達するので磨き残しが少なくなります。また、歯間ブラシやフロスを使うのも効果的です。

また殺菌剤が含まれている歯磨剤・洗口液を使った化学的コントロールを併用するとさらに効果的です。
 

まとめ

誤嚥性肺炎は口の中の清潔を保つことで予防効果を期待することができます。

最適な歯ブラシ・歯間ブラシ・フロス・歯磨剤・洗口液などを用いることで発症のリスクを抑えましょう。

ぜひ歯科医院に足を運んでみてください。

2019-11-09 09:20:47

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いざというときに備えておきたい災害時の口腔ケア対策

いざというときに備えておきたい災害時の口腔ケア対策

 

災害が起こって避難所生活を余儀なくされると、きちんとした口腔ケアが行えずう蝕・歯周病のリスクが高まります。それだけでなく、口腔衛生環境の悪化は肺炎やインフルエンザなどの呼吸器感染症を引き起こします。

今回は『いざというときに備えておきたい災害時の口腔ケア対策』についてお伝えいたします。

 

災害時の口腔ケアはどうすれば良い?

災害時には睡眠不足などで不規則になりがちな生活や栄養状態の変化により口腔衛生環境が悪化してしまいます。肺炎やインフルエンザ・風邪といった呼吸器感染症を予防するためにも手洗い・マスクとともに口腔ケアは欠かせません。

特に免疫力が低くなっている高齢者や嚥下障害を持つ方、入れ歯の方は要注意です。

水が不足していて歯磨き・うがいが通常どおりできない場合もあります。

水が不足している場合には、

・洗口液を水の代わりに活用する
・フォームタイプの歯磨剤を使って少量の水でうがいする

といった方法があります。

もし歯ブラシを入手できない場合は、タオルやティッシュペーパーなどで歯の表面の歯垢を除去するようにします。水は十分に使えるけれど歯ブラシがないといった場合はブクブクうがいを2~3回繰り返し行うだけでも違います。

また、口腔が乾燥してしまうと唾液による防御能が低下してしまうため、乾燥がひどい方は口腔湿潤スプレーの活用も視野に入れたいところです。

 

 

まとめ

災害時にはう蝕・歯周病予防という観点だけでなく、肺炎やインフルエンザ・風邪といった呼吸器感染症を防ぐためにも口腔ケアは必須です。

しかし、災害時には水が足りないといったこともよくあります。ふだんから災害が起こることを想定して、防災バッグに歯ブラシや洗口液を用意しておいてくださいね!

2019-10-19 14:57:20

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臨時休診のお知らせ

誠に勝手ながら10月12日(土)は台風のため臨時休診とさせていただきます。
尚、10月15日(火)より通常診療致します。

2019-10-11 16:39:13

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歯周病と歯槽膿漏の違い

「歯槽膿漏」と「歯周病」の違いとは?

「歯槽膿漏」と「歯周病」の違いとは?

今回は、「歯槽膿漏と歯周病の違い」についてご紹介します。

 

しっかり押さえておきたい歯周病の段階別症状

歯槽膿漏を理解する上で欠かせないポイントが「歯周病の3段階の症状」です。ここでは簡単にそれぞれの特徴を記載していきます。

1.歯肉炎

歯肉炎は歯周病の初期段階です。この段階では痛みがほとんどないため、気づかずにいる患者さんも多くいます。この段階であれば、適切なブラッシングや歯磨剤の選択でケアをすることが可能です。

2.歯周炎

ご存じのように、歯周病がある程度進行すると歯周炎になります。この段階では、歯肉の腫れ・出血、口臭の発生、歯周ポケットが深くなるといった症状が見られます。

3.歯槽膿漏

歯槽膿漏は、歯周病が最も進行した重い症状のことを指します。歯を支える歯槽骨が破壊され、歯が抜け落ちる心配があるほど重篤な疾患です。この段階ではひどい口臭や歯肉からの出血・膿が確認されます。この段階になるとセルフケアで対処できる問題ではなくなっているので、歯科医院においてしっかりした処置・治療が必要です。

結局のところ、

歯槽膿漏 = 重度の歯周病

ということになります。

病名が異なる理由は、昔は歯周病のひどい状態を歯槽膿漏と呼んでいたことに由来しています。

 

まとめ

歯槽膿漏とは、つまり重度の歯周病のことです。しかし、いきなり歯槽膿漏になることはないので、初期段階でどれだけ症状を抑えられるかがポイントになります。

歯周病には3Sといわれる特徴があります。

・Silent Disease(自覚症状が少なく静かに進行する)
・Social Disease(成人の8割以上が罹患している)
・Self Controllable Disease(日常のプラークコントロールにより予防ができる)

定期的なメインテナンスで歯科衛生士さんがチェックすることはもちろん、歯周病の初期症状の特徴をしっかり覚えていただき、少しでも違和感を覚えたら歯科医院に来ていただくといった意識の向上が大切です。

2019-09-27 15:32:25

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ロコモティブシンドロームとは?

ロコモティブシンドロームとは

公開日:2016年7月25日 15時00分
更新日:2019年6月19日 10時44分

 ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)とは、「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態 」1)のことを表し、2007年に日本整形外科学会によって新しく提唱された概念です。略称は「ロコモ」、和名は「運動器症候群」と言われます。運動器とは、身体を動かすために関わる組織や器管のことで、骨・筋肉・関節・靭帯・腱・神経などから構成されています。

要介護の原因となるロコモティブシンドローム

 高齢化社会を迎えている日本では、平均寿命は約80歳に達し、運動器の障害によって、日常生活に支援や介護が必要となる方が増加しています。平成25年の介護が必要となった主な原因の「高齢による衰弱」、「骨折・転倒」、「関節疾患」を運動器の障害としてまとめると全体の36.1%で、とても多い原因となっています。また、要支援1では52.1%、要支援2では49.6%と約半分を占めており、運動器の障害をきっかけに日常生活の自立度が下がりやすいことがわかります。脳血管障害で身体に麻痺などの運動器の障害が生じることも多く、介護の原因に運動器の障害が大きく関与していることが伺えます(グラフ1参照)。

 平均寿命が延びている分だけ、運動器の健康を長く保ち続ける必要があり、国民一人一人が運動器の健康維持に対して関心を向け、ロコモティブシンドロームを予防するための運動習慣が推奨されています。

グラフ:要介護度別にみた介護が必要となった主な原因の構成割合を示すグラフ。運動器の障害により介護に至る方が多いことを表している。詳細は表の通り。

グラフ1:厚生労働省 国民生活基礎調査 平成25年度 要介護度別にみた介護が必要となった主な原因の構成割合
表: 厚生労働省 国民生活基礎調査 平成25年度
要介護度別にみた介護が必要となった主な原因の構成割合
  脳血管疾患(脳卒中)
Cerebrovascular diseases
認知症
Dementia
高齢による衰弱
Asthenia due to a ripe age
骨折転倒
Fracture
関節疾患
Articular
diseases
心疾患(心臓病)
Heart disease
その他の原因
Other causes
不詳
Unknown
総数
Total
18.5 15.8 13.4 11.8 10.9 4.5 23.6 1.6
要支援1
Requiring help1
8.5 3.9 17.3 11.3 23.5 9.1 23.8 2.7
要支援2
Requiring help2
14.1 3.3 13.8 17.6 18.2 5.2 26.5 1.3
要介護1
Long-term care level 1
13.9 22.6 16.1 12.6 9.7 3.7 21.0 0.4
要介護2
Long-term care level 2
18.9 19.2 13.8 10.3 8.6 3.9 24.9 0.5
要介護3
Long-term care level 3
23.5 24.8 10.2 8.8 5.1 4.6 22.8 0.3
要介護4
Long-term care level 4
30.9 17.3 9.4 14.0 3.4 1.7 22.8 0.5
要介護5
Long-term care level 5
34.5 23.7 8.7 7.6 1.9 1.4 21.6 0.6
注:
  1. 「総数」には要介護度不詳含む。
  2. 「その他の原因」には、「不明」を含む。
Note:
  1. "Total" includes persons whose level of long-term care is unknown.
  2. "other causes" includes "Unspecified".

ロコモティブシンドロームの原因

 運動器の障害は、運動器自体の疾患によるものと、加齢に伴って起こる運動器の機能低下によるものとがあります。

運動器の疾患

 変形性膝関節症、骨粗鬆症、関節リウマチ、変形性脊髄症、背柱管狭窄症、骨折、四肢・体幹の麻痺、腰痛、肩こりなど

加齢に伴う運動器の機能低下

 四肢・体幹の筋力低下、体力・全身耐久性の低下、筋短縮や筋萎縮による関節可動式制限、関節や筋の痛みなど

 運動器の疾患や、加齢に伴う運動器の機能低下によって、立位・歩行機能やバランス機能、巧緻性、運動速度、反応時間、深部感覚などが低下し、屋内外の移動やトイレ・更衣・入浴・洗面などの日常生活活動に介助が必要な状態となっていきます。身体が思うように動かないことで外出するのが億劫となり、家に閉じこもりがちとなると運動の機会が減り、さらに運動器の機能低下が進みます。容易に転倒しやすくもなり、怪我や骨折のリスクも高くなります。

ロコモティブシンドロームのチェック

 ロコモティブシンドロームは、自らの運動器の機能低下に気づき、進行を予防するための運動習慣をできるだけ早い時期からスタートさせることが大切です。ロコモ チャレンジ!推進協議会のホームページでは、運動器の衰えを7つの項目でチェックできる「ロコチェック」が紹介されています(図1)。

図1:自分のロコモ度を測る7項目のロコチェック。片足立ちで靴下がはけない、家の中で躓いたり滑ったりする、階段を上るのに手すりが必要、やや重い家事が困難、2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難、15分くらい続けて歩けない、横断歩道を青信号で渡りきれない。
図1:ロコチェック 2)

ロコモティブシンドロームを予防するには

 ロコモティブシンドロームの予防には、毎日の運動習慣とバランスの良い食生活が要です。「片脚立ち」(図2)と「スクワット」(図3)が自宅で簡単に行うことができ、おすすめです。毎日の生活の中で、階段を使う、一駅分歩いて通勤・買い物に行くなど、運動の要素をプラスすることもロコモ予防となります。

図:ロコトレ「片脚立ち」のやり方を示す図。{C}{C}{C}{C}<!--転倒しないように必ずつかまる物がある場所で、-->転倒しないようにつかまる物がある場所で、床につかない程度に片足を上げます。左右一分間ずつ、1日3回行いましょう。
図2:バランス能力をつけるロコトレ1「片脚立ち」 3)
図3:ロコトレ「スクワット」の手順を示す図。肩幅より少し広めに足を広げて立ちつま先を30度くらいずつ開きます。膝を足の人差し指の方向に向け、つま先より前に出ないようお尻を後ろに引くように身体を沈めます。スクワットができない時は椅子に腰かけ机に手をついて立ち座りの動作を繰り返します。
図3:下肢筋力をつけるロコトレ2「スクワット」4)

 

2019-09-07 14:39:20

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